美容師の独立は簡単!難しいのは経営。

『独立ノウハウ』『経営ノウハウ』美容師の独立に必要な話。

美容室は儲かるのか?

美容室における人件費ってだいたい43~45%なんですよね
月商300万のサロンならば、129万~145万となります
この金額のなかで、オーナースタイリストの給与含め、配分する事になります
では、スタッフ5人の内訳が、以下の3パターンだった場合、オーナーの取り分が一番多いのはどのパターンでしょう?
A.オーナースタイリスト、アシスタント4人

B.オーナースタイリスト、スタイリスト1人、アシ3人

C.オーナースタイリスト、スタイリスト4人
答えはA
アシスタントのほうがスタイリストより人件費は安いですから、オーナーの取り分は多くなります
ようするに、「同じ売上のサロン」であっても、「オーナーの取り分というものは変わってくる」ということになるわけです
僕は、常時30店舗ほどのサロンの売上を把握しています
弊社の直営店舗+コンサル先サロン
これを何年も繰り返しているうちに、「伸びていくサロンにはあるパターンがある事」に気がつき、それを体系化しました。

NGBなんかでは共有させていただいている数字ですね。
その中の1つに「安定経費バランス」というものがあります。
時代は流れていますので、毎年調整を加える必要があるものなのですが、その中に「人件費」という項目があります
人件費が43~45%というのも、安定経費バランスの1つの項目になります(市場状況で変化する)
実は、さらに人件費の中にも「役員報酬」という項目が存在するのです が、
共有してなかったりするw
なぜ共有してないかと言いますと、決して意地悪しているわけではなく、「規模によって変わるから個別に伝える必要がある」からなんです。
例えば、さっきの300万のサロンの人件費は43~45%
その中の役員報酬の割合は、10~15%です
金額にすると30万~45万ということになります
*A.のサロンなんかは45万とってもOK
残りの人件費28~30%を残りの4人で分けることになります。
どうでしょう?
1000万もの借金をし、ある程度順調にいって、30万~45万の給与
もちろん、給与がマイナスになるリスクもある
割に合いますか?
独立する前に、よく考える必要があると思います。
「従業員より圧倒的にリスクを背負ってるんだからもっと給与が欲しい!!」って方もいらっしゃる事かと思います
当然です。
借金、集客、入客、教育...全ての責任を一身に背負っているわけですからね
1人頭の生産性を上げれば給与は増やせる訳ですが、

他にも給与を増やす為の方法が5つあります

1、スタッフの給与を低く設定する

2、スタッフの労働時間を長くする

3、悪い事をする(二重帳簿)

4、人件費の割合を増やす

5、店舗を増やす

1と2は、昔良くあったパターンですね 
今でもあるか….

「美容室はオーナーの一人勝ち」と言われる一つの要因ですね

3は犯罪ですからね。問題外です。
売上と入金額が合わないサロンで働いている方は注意が必要です

4 
人件費の割合を増やすという事は、何かの経費が減るという事です
広告費かもしれないし、福利厚生費かもしれない 
何にしても長期的に働くのがイメージしにくいサロンになってしまうおそれがあります

5 
これが一番真っ当な形でしょう
売上自体が増えますしね 
例)3600万/年→7200万

人件費43%~45%
129万~145万/月→258~270万/月
当然、役員報酬も増えます。
ただし、
2店舗目以降は、役員報酬の経費バランスも変わります。