美容師の独立は簡単!難しいのは経営。

『独立ノウハウ』『経営ノウハウ』美容師の独立に必要な話。

美容師の将来を考えてみる。part①

 

 

美容師が独立を考えて、行動に移そうと思ったときに、

 

10年ほど前は「美容室経営」について教えてもらう機会などほぼなかったのですが、

 

それから年数が経ち、ネット上で独立に関しての様々な情報を得るのは簡単になったように思えます。


沢山得られる情報を吟味、自分なりに取捨選択をし独立している方が多いようですが、


実はその内情は10年前とほとんど変わっていない(このコロナ禍でも出店は多い)

 

長い時間をかけ腕に投資をしてきた美容師さんは、それに加えて経営的な知識を得た事で「自分ならできる」との思いを更に強くします。(簡単に手に入る情報を鵜呑みにして)


実際は不安もあるでしょうけど、「根拠の無い自信」を持ち、「自分なら売上を上げられる」「今よりもっといい組織を作れる」と思い勇気を持って独立しますが、

 

残念ながらそのほとんどが「ズレている」事が多い。


雇用や環境を含めたサロン運営に対して「盲目的な理想論を抱き過ぎている」ように感じます。

 

例えば、よくありますよねこんな美容室・・・?


「単なる街の風景と化している美容室」が

 

どこの街にもいたるところに。


たしかに「そこ」にサロンはある。


しかし、通勤や帰宅、日常を忙しく過ごす人々の歩みを一瞬でも止める事は無い。


完全に「街の景色の一部」と化している。


そんなサロン。

 

そもそも、人通りのいい路面にあろうが集客の主役がネットに移った昨今、美容室は「検索」するものであって、「探索」するものではないのだから風景化しやすいのは当然ですよね。(ほかにもいろいろ理由はあると思いますが)


じゃあ、
なぜそのサロンが「そうなっている」と思いますか?

 

「複数人規模でのサロン経営」としては完全に失敗しているわけです。(最初から「街の美容院」を目指してたサロンは別)


ここを掘り下げずして独立しても、いずれ同じ道を歩みますよ。。


ほとんどの方は。


一部の経営感覚に優れた人が上手くいくだけ。

 

ようはセンスがある人って事です。


美容師でもいますよね。


技術の善し悪しではなく、最初からセンスのある人。


美容師なら、センスの無い人でも「失敗や成功」を繰り返しながら訓練していけば伸びる可能性もありますが、ある程度の「時間」がかかります。


サロン経営はそんなに甘くありません。


一発勝負の1年目勝負です。


そこをクリアしなきゃ「次がんばる」はない。


まずは、うまくいっていないサロンが「何故うまくいっていないのか?」を掘り下げる事が大切です。

 

で、

 

この上手くいってないサロンを、「独立前の美容師さん」に掘り下げてもらうと「いろんな意見」が出てくるんです。


上手くいってない理由。


そのお店からしたらあくまで予測ですけどね。


「店が古びている」とか、

 

「技術が時代にあっていない」とか、

 

「集客に失敗してる」とか、

 

いろんな意見が出てきます。

 

中には良い意見ももちろんあるのですが、「ある大切な部分」を見落としがちなんですよね。。

 

それは、
「風景化しているサロンも、勝負の1年目もしくは2年目くらいまではクリア(売上を出せている)している」ということなんです


街の風景となる為には、ある程度の営業年数が経っているはずなんです、


という事はですよ、


「売上が良かった時期もある」という事なんです。

 

わかりますよね??


じゃあ何故風景化してしまったの?ってとこなんですけど、

 

これまた単純で、「賞味期限が過ぎた」って事なんです。

 

長い年月の中で、内的要因も外的要因もめちゃくちゃいろいろあったんだと思いますけどね。

 

ここから「どういう事実」が見えてくると思います?

独立は「売上を上げれば上手く行く」訳ではない。

 

って事です。

 

独立する前や、独立した後、

 

売上を上げる事ばかりに目が行っているサロンオーナーって多くないですか???

 


はっきり言います。

 

美容室経営で失敗する原因はそこにはない。

 

 

その辺の問題点を感覚的にわかっている、本来経営センスに優れた人は、独立せず魅力的な組織に残っていたりする。*1


美容師の独立は気をつけなければいけません。。

 

本質的に長期繁栄するサロンを目指すなら、netやSNSで簡単に手に入るような情報だけでは、絶対に足りません。

 

大切なポイントは2つです。

 

①お金をかけてでも学ぶことをする

 

②サロンオーナーとして学ぶことを辞めない。

 

 

またつづき書きます。

 

 

 

 

*1: